クリニックの違いが見えない、という現実
クリニックを選ぶとき、患者さんはさまざまな要素をもとに判断されています。
診療内容や専門性はもちろん大切にされながらも、通いやすさや安心感、そのときの状況など、複数の要素が重なって選択されていることが多いようです。
そのため結果として、
・家から近い
・予約が取りやすい
・雰囲気が合いそう
といった理由が、来院のきっかけになります。
これは特別なことではなく、自然な選び方のひとつです。
ただ、もし「こういう患者さんに来てほしい」「クリニックが、患者さんや地域に理解してほしい軸がある」という想いがある場合、少しだけ視点を変えてみる余地があると思います。
日々の診療の中にある、大切にしていること
多くのクリニックは、それぞれに大切にしている理念がおありだと思います。
・できるだけ丁寧に説明したい
・不安を和らげる関わりをしたい
・地域に長く寄り添いたい
こうした考えは、日々の診療の中に自然と表れています。
その一方で、それらをあらためて言葉にする機会は、それほど多くないかもしれません。
だからこそ、外から見たときに違いとして伝わりにくくなる可能性は高いです。
コンセプト=軸を言葉にすること
ここでいうコンセプトは、新しく何かを作るというよりも、もともと大切にしている考えや価値観を整理することです。
・どのような患者さんと関わっていきたいのか
・どんな診療のあり方を大切にしたいのか
・どのようなクリニックでありたいのか
こうした“軸”が言葉になっていると、ホームページや院内の雰囲気、スタッフの対応にも自然と一貫性が生まれていきます。
その結果として、
その考えに共感した患者さんにとって、選びやすい状態が整っていきます。
なくてもいい。でも、あると価値も集客も整っていく
クリニックにコンセプトは、必ずしも必要なものではありません。
しかしながら
- 自分たちの強みをもう少し整理したいと感じるとき
- どんなクリニックでありたいかを見つめ直したいとき
- 患者さんがクリニック選びに迷わせたくないと考えているとき
そうしたタイミングがあれば、一度“軸”を言葉にしてみることには意味があります。
それは何かを大きく変えるためではなく、すでにあるものを整え、伝わりやすくするための取り組みです。
どのような想いで日々の診療に向き合っているのか。
その軸を言葉にすることが、これからの選ばれ方に影響していくのは確実だと思います。
次回コラムの予告
「クリニックのコンセプトづくり。その先にあるもの」
クリニックコンセプトについての3回目のコラムとなります。
クリニックの価値が見えやすくなり、患者さんが迷うことなく選べるようにするために、コンセプトが果たす役割を書いていきたいと思います。


